レイクで債務整理はできる?注意点や任意整理に応じないケースを解説

レイクで債務整理はできる?

借金が返済できなくなった場合には債務整理を検討するわけですが、借り入れ先の会社も多数あることから、自分が借り入れをしている会社は債務整理ができるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

中でもレイクは、消費者金融大手で抜群の知名度があるので、債務整理を検討している方の多くが借り入れをしています。

結論から言うと、レイクから借り入れをしている場合でも債務整理は可能ですが、多少の注意は必要です。このページでは、レイクで作った借金は債務整理できるのかについてお伝えします。

レイクの概要

レイクとはどのような会社なのか確認しましょう。

社名 新生フィナンシャル株式会社
本社所在地 東京都千代田区外神田三丁目12番8号
事業内容 消費者金融事業
信用保証事業
グループ 新生銀行グループ

レイクは、現在では「レイクALSA」というブランドで運営されており、運営をしている会社は新生フィナンシャル株式会社で、新生銀行の子会社です。

借り入れが長いと「ほのぼのレイク」であったり、「新生銀行カードローン レイク」から借り入れをしている方もいらっしゃいます。

ほのぼのレイクであった時代からの借り入れである場合には、GEコンシューマー・ファイナンス株式会社から借り入れをしているもので、現在は新生銀行に受け継がれています。

また、新生銀行カードローン レイクはそのまま新生銀行が債権者です。

レイクといっても、債権者となる会社が新生フィナンシャル株式会社なのか、新生銀行なのか異なるので注意をしましょう。

\3つの質問で分かる!/

レイクと債務整理は可能

では、レイクと債務整理をすることは可能なのでしょうか。結論から先にいうと、レイクと債務整理をすることは可能です。

まず、自己破産・個人再生をする場合には、法律の規定に基いて手続きが進行します。

債権者は手続きの中で異議を申し立てることは可能ですが、レイクを運営している新生フィナンシャルは異議を申し立てることはありません(新生銀行の場合でも異議を申立てません)。

また、債権者の協力が必要な任意整理の場合でも、レイクは基本的には債務整理に協力的なので、任意整理は問題なくおこなえます。

レイクからの借り入れを債務整理した場合に現状はどう変わるのか

レイクからの借り入れを債務整理した場合、現状はどのように変化するのでしょうか。

任意整理をすれば元金の分割返済に

まず、任意整理をすれば、元金を分割返済することになります。

レイクから借り入れをした場合、毎月返済の度に利息と一緒に返済する必要があり、返済が滞ると遅延損害金の支払いをする必要があります。

レイクと任意整理をすれば、基本的には利息と遅延損害金をカットしてもらうことが可能です。元金も36回~60回の分割返済をすることが可能なので、無理なく返済をすることができます。

任意整理のメリット・デメリットや手続き方法について詳しくは以下の記事を参考にしてください。

任意整理とは? 任意整理とは?4個のデメリットと12個のメリットをわかりやすく解説

自己破産をすればレイクからの借り入れも免責される

債務整理のうち、自己破産手続きを申し立てると、レイクからの借り入れも含めて、借金などの債務が免責されます。

税金や養育費など一部免責されない債務もあるのですが、レイクからの借り入れについては免責の対象です。

自己破産のメリット・デメリットや手続き方法について詳しくは以下の記事を参考にしてください。

自己破産とは 【2024年版】自己破産とは?4つのメリットと9つのデメリットをわかりやすく解説!

個人再生をすれば借金を減額してもらって分割返済ができる

個人再生をすれば借金を減額してもらって分割返済ができます。民事再生法に規定されている減額割合に基いて減額され、その分を分割して返済していくことになります。

個人再生のメリット・デメリットや手続き方法について詳しくは以下の記事を参考にしてください。

個人再生のメリット・デメリット 個人再生とは?5つのメリットと6つのデメリットをわかりやすく解説【2024年版】

レイクが任意整理に応じないケース

遅延損害金が多額についている場合には元金のみの和解ができない可能性が高い

返済が遅れて遅延損害金が発生している場合で、返済をしなくなってから長期間経過していて、発生している遅延損害金が多額である場合があります。

このような場合に、遅延損害金を全額カットしてもらうことは難しく、全部または一部の支払いを認めなければ、任意整理に応じないケースがあります。

遅延損害金の支払いを認めて分割返済としてもらうことで任意整理に応じてもらうか、遅延損害金の支払いをすると任意整理ができない場合には、自己破産・個人再生を行います。

レイクからの借り入れ期間があまりにも短い場合

レイクからの借入期間があまりにも短い場合には、任意整理ができない・事実上できない可能性があります。貸金業者は返済の際に利息を受取ることによって利益を得ています。

借入期間が短いということは、利益を十分に得られていません。

また、貸付をしてからすぐに任意整理の交渉をしてくるような場合、長期間の返済期間を設定しても、きちんと返済してくれる見込みがなく、支払いの管理などが大変であるだけということもあります。

そのため、借入期間が短い場合(1年未満)には、借り入れ期間に応じた分割返済しか認めず、それは事実上任意整理を拒否しているといえる状態です。

たとえば、3回しか返済せずに借り入れから3ヶ月目で任意整理の依頼をした場合、通常通り36回分割(3年)以上の分割を提案したとしても、3回までの分割しか認めないのです。

このような場合には、まずレイクからの借り入れを返済してしまうか、返済ができない状況なのであれば、早目に自己破産・個人再生の利用を検討しましょう。

基本的には60回以上の分割は難しい

返済回数を伸ばせば1回の支払い額が減少します。そのため、長期の分割を希望する方も多いです。

しかし、あまりにも長期の分割をすると、債権管理が大変であるため認められづらいです。

債務整理の標準的には60回の分割が上限となり、これ以上の分割返済は認めらない傾向があります。

ただ、レイクに関しては、滞納歴がない・収入がしっかりしているなど、返済が期待できる場合には75回程度の分割までは伸ばしてくれるようです(あくまで可能性)。

これ以上の分割が必要な場合には、レイクは応じず任意整理ができないので、個人再生・自己破産の利用を検討しましょう。

レイクと債務整理をする場合の注意点

レイクと債務整理をする場合にはどのような注意が必要でしょうか。

注意
  • 任意整理を依頼してから長期間経過すると訴訟される場合がある
  • 債務整理後はレイクとは契約できない

任意整理を依頼してから長期間経過すると訴訟される場合がある

任意整理を弁護士・司法書士に依頼した後に、具体的な交渉をすすめずに長期間経過してくると、訴訟をしてくることがあります。

レイクは訴訟をするまでの期間が短いことが知られており、任意整理の依頼をしてから3ヶ月以上経過すると訴訟を起こしてくることがあります。

ただ、レイクは任意整理さえしてしまえば、返済開始は3ヶ月程度は猶予してくれます。そのため、レイクには早目に任意整理の提案をする必要があります。

債務整理後はレイクとは契約できない

レイクからの借り入れを任意整理・個人再生で完済した・自己破産をして免責してもらった後に、またレイクから借り入れをしようとおもっても、借り入れはできません。

これは、債務整理をした場合のデメリットではある、ブラックリストではなく、会社が債務整理歴を残しているためです(社内ブラックと呼ばれています)。

\3つの質問で分かる!/

レイクからの借金の債務整理をする場合の流れ

レイクからの借金の債務整理をする場合の流れは次の通りです。

手順1:弁護士・司法書士に相談・依頼する

債務整理は弁護士・司法書士に相談をして、状況を把握した上で適切な手続きを選択します。そのためまずは相談を行います。

適切な手続きを把握する必要があるので、レイクを含めたすべての債務についての状況を申告することになります。

相談は複数の弁護士・司法書士に行うことが可能で、依頼したい弁護士・司法書士が見つかれば契約を行います。

手順2:受任通知の発送・債務の調査

任意整理・自己破産・個人再生どの手続でも、まずは受任通知を発送し、債務の調査を行います。

受任通知とは、弁護士・司法書士が債務整理を引き受けたことを通知するもので、ここに過去の取引履歴を送付するように依頼する文言が記載されています。

これに従って、レイクを含めた貸金業者が取引履歴を送付するので、その取引履歴をもとに債務がいくらになるのかを確認します。

特に2010年6月18日より前に借り入れがあった場合には、グレーゾーン金利で借り入れていた可能性があり、債務が減額する・過払い金として払いすぎた利息を返してもらうことができる場合があります。

手順3:手続きの実行

債務の調査が終わると、依頼している手続きを実行に移します。

自己破産や個人再生の場合には、申立書に添付書類を提出して裁判所に申し立てを行い、あとは裁判所での手続きを行います。

任意整理の場合には依頼をした弁護士・司法書士が債権者と交渉します。

手順4:レイクに返済をする(任意整理・個人再生)

任意整理・個人再生は手続き後に債権者に返済をすることになります。返済が終われば任意整理・個人再生は終了となります。

【全国対応】レイクの債務整理について無料相談できるおすすめ法律事務所

レイクの債務整理について、無料で相談できるおすすめの法律事務所をご紹介します。

POINT
すべて全国から申し込みOK

サンク総合法律事務所

サンク総合法律事務所

名称 弁護士法人サンク法律事務所
(旧:樋口総合法律事務所)
所属 第二東京弁護士会
所在地 東京都中央区八丁堀4-2-2 UUR京橋イーストビル2階
電話番号 0120-281-739
代表弁護士 樋口 卓也
ホームページ https://thank-law.jp/

サンク総合法律事務所は、第二東京弁護士会所属の弁護士法人で、複数の弁護士で個人法務を中心とした案件に対応しています。

サンク総合法律事務所は、代表である樋口卓也弁護士の個人事務所である、樋口総合法律事務所を前身とするもので、たくさんの依頼に対応できるように法人化したものです。

債務整理に関する特設サイトを作っており、借金解決に関する情報を発信しています。債務整理に関する弁護士費用は下記のようになっています。

自己破産・個人再生については公式HPには明記がないので、相談事に聞いて、他の候補の事務所と比較してみると良いでしょう。

内容 費用
相談料 無料(フリーダイヤル)
任意整理
  • 着手金55,000円~/件
  • 報酬金11,000円~/件
  • 減額報酬11%
  • 過払い金報酬 回収額の22%(訴訟の場合には27.5%)
過払い金請求
  • 着手金0円
  • 報酬金債権者1件につき22,000円
  • 払い金報酬過払い金回収額の22%(訴訟の場合には27.5%)
自己破産 公式HPには明記なし
個人再生 公式HPには明記なし
\3つの質問で分かる!/
サンク総合法律事務所の口コミ 【2023年】サンク法律事務所の口コミや評判を解説!詐欺って本当?債務整理の費用も丸わかり

弁護士法人・響

弁護士法人響

名称 弁護士法人 響(ひびき)
所在地
  • 西新宿オフィス:京都新宿区北新宿2-21-1 新宿フロントタワー14階
  • 虎ノ門オフィス:東京都港区虎ノ門3-19-13 スピリットビル4階
  • 立川オフィス:東京都立川市曙町2-16-6 テクノビル4階
  • 大阪オフィス:大阪府大阪市中央区淡路町2-4-3 ISOビル6階
  • 福岡オフィス:福岡県福岡市中央区舞鶴3-1-10 オフィスニューガイア セレス赤坂門NO.19 11階
  • 那覇オフィス:沖縄県那覇市久茂地2-22-10 那覇第一生命ビルディング3階
電話番号
  • 西新宿オフィス:03-6866-0289
  • 虎ノ門オフィス:03-6704-9416
  • 立川オフィス:03-6706-4809
  • 大阪オフィス:06-6208-2341
  • 福岡オフィス:092-718-1620
  • 那覇オフィス:050-2018-6835
代表弁護士 西川研一
ホームページ https://hibiki-law.or.jp/
グループ
  • 税理士法人 響
  • 行政書士法人 響
  • 社会保険労務士法人 響
  • 響Agent

弁護士法人・響は、全国6ヶ所に拠点を有し、多数の弁護士を抱えるとともに、税理士法人・行政書士法人・社会保険労務士法人・調査会社(探偵)とグループを組んで活動をしている弁護士法人です。

テレビ・ドラマの法律監修など、メディアでも活躍しています。債務整理についても、債務整理特設サイトを開設しており、蓄積されたノウハウを積極的に発信しています。

弁護士費用は下記の通りです。

内容 費用(税込)
法律相談 0円
任意整理
  • 着手金55,000円
  • 解決報酬金 11,000円~
  • 減額報酬金 減額分の11%
個人再生
  • 住宅なし
  • 着手金33万円~
  • 報酬金22万円~住宅あり
  • 着手金33万円~
  • 報酬金33万円~
自己破産
  • 着手金33万円~
  • 報酬金22万円~
完済過払い
  • 着手金0円
  • 解決報酬金22,000円
  • 過払報酬金返還額の22%(訴訟の場合は27.5%)
\3つの質問で分かる!/
弁護士法人響の評判 【2024年版】弁護士法人・響の口コミや評判を解説!債務整理の相談をしても大丈夫?

ひばり法律事務所

ひばり法律事務所

名称 弁護士法人ひばり法律事務所
所在地 東京都墨田区江東橋4丁目22番4号6階
代表弁護士 名村泰三
電話番号 03-5638-7288
FAX番号 03-5638-7289
業務時間 平日午前10時~午後7時
公式ホームページ https://hibari-law.net/

弁護士法人ひばり法律事務所は、東京に拠点を置く弁護士法人です。

公式ホームページでは、債務整理に関する情報発信を中心にしていることから、債務整理に強みのある事務所として知られています。

もともとは、代表弁護士である名村泰三弁護士の個人事務所である名村法律事務所が前身なのですが、業務拡大のために弁護士法人となった経緯があります。

費用については下記の通りです。

内容 費用(税込)
相談料 無料
任意整理
  • 着手金 22,000円/1社
  • 報酬金 22,000円/1社
  • 減額報酬 11%
  • 経費 5,500円/1社
自己破産
  • 着手金220,000円~
  • 報酬金220,000円~
  • 経費5,500円/1社あたり
    (予納金・郵券・交通費・管財費用は実費)
個人再生
  • 着手金330,000円~
  • 報酬金220,000円~
  • 経費5,500円/1社
    (予納金・郵券・交通費・再生委員費用は実費)
過払い請求
  • 着手金0円
  • 報酬金0円~
  • 成功報酬 回収金の22%
    (訴訟の場合には27.5%+実費)

過払い金請求を検討しているときには、成功報酬のみで、当初の依頼には費用がかからないので、積極的に検討してみてください。

ひばり法律事務所の口コミ 【2024年版】ひばり法律事務所の口コミや評判を解説!任意整理の費用も分かる

まとめ

このページでは、レイクから借り入れをしている場合に、債務整理が可能かについてお伝えしました。

レイクからの借り入れについても債務整理は可能ですが、借り入れの時期によって債権者が異なることや、早目に和解する必要があるなど、若干の注意点があります。

借り入れがある場合には、債務整理に詳しい弁護士・司法書士に相談・依頼することをお勧めします。