リボ払いは、毎月の返済額が一定であるため一見便利に思えますが、利息負担が大きく、長期間返済を続けると借金が膨らむことがあります。
このような場合、債務整理を検討する必要があります。特にリボ払いの借金を整理する際には、任意整理が適しているとされています。
本記事では、リボ払いの借金地獄から抜け出すための具体的な方法を解説します。
目次
リボ払いの支払いが困難になる理由とは
まずはリボ払いで支払いが困難になる理由について説明します。
利息が高い
リボ払いの利率は一般的に年間15%程度と高く設定されています。
この高い利率により、返済額の大部分が利息に充てられ、元本がなかなか減らないため、借金が膨らむ原因となります。
返済期間が長い
リボ払いでは毎月の最低返済額を設定できますが、この金額には利息や手数料が含まれるため、元本の減りが非常に遅くなります。
その結果、完済までに数年かかることもあります。
返済額が変動する
リボ払いでは利用額に応じて最低返済額が変動するため、毎月の請求額が一定でない場合があります。
この変動は予算管理を難しくし、生活費とのバランスを崩す要因となります。
限度額を超過しやすい
リボ払いはクレジットカードの利用限度額内で利用できますが、利用残高が増えると限度額を超える可能性があります。
この場合、追加の借り入れや翌月一括払いを求められることもあり、さらに支払いが困難になる場合があります。
リボ払いを債務整理するメリット
以下では、リボ払いを債務整理する際の主なメリットを解説します。
返済負担が軽減される
リボ払いは高金利(年率15~18%程度)が一般的であり、毎月の返済額に占める利息の割合が大きくなるため、元本が減りにくい特徴があります。
債務整理を行うことで返済計画が見直され、月々の返済額を現実的な範囲に調整することが可能です。
利息をカットできる
債務整理(特に任意整理)では、将来発生する利息や遅延損害金をカットできる可能性があります。これにより、総返済額が大幅に減少し、元本返済に集中できるようになります。
生活費や他の必要な支出に充てる余裕も生まれます。
利息カットによって完済までの期間が短縮され、総支払額が軽減される
返済計画が立てやすくなる
債務整理では弁護士や司法書士と協力して具体的な返済計画を作成します。この計画に基づき、毎月の返済額や期間が明確になります。
毎月一定額を返済する計画を立てることが可能で、リボ払いのような不規則な返済額ではなく、安定した予算管理ができます。
また、借金の一本化も可能であり、複数の債権者への支払い管理が簡単になります。
計画的な返済スケジュールにより生活再建への道筋が見えやすくなる
精神的な安心感を得られる
債務整理を行うと、弁護士や司法書士から債権者へ「受任通知」が送付されるため、取り立てや督促が法律で停止されます。これにより精神的な負担から解放されます。
借金問題から解放されると、
- 家族との時間が増える
- 余暇を楽しめる
- 新しい仕事や学びへの意欲が湧く
などを実感できるでしょう。債務整理は人生のリセットとも言える手段であり、新しい生活への第一歩となります。
また、着実に返済を進めることで将来の借金トラブルを防ぐことにもつながります。
督促や取り立てのストレスから解放されることで生活に余裕が生まれる
リボ払いを債務整理する際の注意点
リボ払いを債務整理する際には、いくつかのデメリットがあります。これらを理解し、慎重に対応することが重要です。
信用情報への影響がある
債務整理を行うと、信用情報機関に事故情報(いわゆるブラックリスト)として登録されます。
この情報は任意整理の場合で完済後約5年間、個人再生や自己破産の場合で約5~10年間保持されます。
具体的な影響
- 新たな借入やクレジットカードの利用が制限される
- 住宅ローンや自動車ローンなどの審査に通りにくくなる可能性がある
ただし、信用情報は一定期間後に削除されるため、その後は再び金融取引が可能になります。
手続き費用と時間がかかる
債務整理では弁護士や司法書士を通じて手続きを行う必要があります。これには費用と時間がかかります。
任意整理の場合、弁護士費用は1社あたり2~5万円程度が相場です。手続き期間は任意整理で3~6カ月、個人再生や自己破産では1年以上かかる場合もあります。
元本が減額されない場合がある
リボ払いの債務整理では、将来発生する利息や遅延損害金はカットされる可能性がありますが、元本自体の減額は基本的に難しいです。
そのため、返済総額が大きく変わらない場合もあります。
元本減額を希望する場合は、個人再生や自己破産など他の手続きも検討すべきです。長期間の返済計画になると、総返済額が増える可能性もあります。
クレジットカードの利用制限がかかる
債務整理を行ったクレジットカードは強制解約となり使用できなくなります。また、他社のクレジットカードも更新時に利用停止となる可能性があります。
そのため、公共料金やサブスクリプションサービスなどの支払い方法変更が必要になる場合があります。
なお、デビットカードやプリペイドカードなどは利用可能です。
信用情報機関に事故情報が登録されている間(任意整理で約5年、自己破産・個人再生で5~7年)は審査通過が難しいため、新規カード作成は控えるべき
債務整理が終わった後の利用について
一時的にクレジットカードの利用は制限されますが、永遠に使えなくなるわけではありません。
- 新規カード作成は時間を置く
- 限度額の低いカードから始める
- 計画的に利用する
といった方法で信用情報を回復できます。債務整理後は、限度額の低いカードやショッピング専用カードから利用を再開することがおすすめです。
カード決済時は、一括払いで無理のない範囲内で使用し、リボ払いは避けましょう。支払い遅延なく利用することで信用情報が徐々に改善されます。
債務整理はリボ払いの悩みを解決する強力な手段
債務整理の種類
債務整理は、弁護士や司法書士のサポートを受けて借金問題を解決するための手段です。
リボ払いの借金で生活が苦しくなっている場合、以下の方法を検討することが有効です。
任意整理
債権者と直接交渉し、利息や遅延損害金をカットして返済負担を軽減する方法
メリット
- 利息や遅延損害金の支払い停止で返済負担軽減
- 裁判所を介さないため手続きが簡単
- 家族や職場に知られるリスクが低い
デメリット
- 債権者との交渉が必要で希望通りにならない場合がある
- 元金の減額は原則として難しい
- 信用情報機関に事故情報として登録され、完済後約5年間新規借入が制限される
個人再生
裁判所に再生計画を提出し、借金総額を最大5分の1に減額する制度
メリット
- 借金総額を最大5分の1まで減額可能
- 自宅など生活に必要な財産を維持できる
- 法的強制力があり確実性が高い
デメリット
- 手続き費用が高額(約50万円以上)
- 手続きが複雑で時間がかかる
- 信用情報機関に事故情報として登録される(約5~7年間)
自己破産
裁判所への申し立てによって借金全額を免除する制度
メリット
- 借金全額免除で経済的再出発可能
- 取り立てや督促が即時停止される
デメリット
- 財産処分や職業制限(一部職種)が発生する場合あり
- 信用情報への影響(約10年間)が長期化
- 官報に掲載される
リボ払いの債務整理は任意整理が向いている
任意整理は、債権者と直接交渉して返済条件を見直す手続きです。以下の理由から、リボ払いの借金問題に適しています。
- 利息や遅延損害金をカットできる
- 返済計画を柔軟に立てられる
- 特定の債権者のみを対象にできる
リボ払いは金利が高めですが、任意整理により将来発生する利息や遅延損害金をカットできる可能性があります。これにより、元本のみの返済に集中できるようになります。
また、任意整理では、3~5年程度の分割払いで無理のない返済計画を立てることが可能です。これにより、月々の返済負担が軽減されます。
そのほかの利点として、任意整理は特定の債権者だけを対象に交渉できるため、リボ払いだけを整理し、他のローンや借金には影響を与えずに手続きを進められます。
任意整理で削減できる利息
任意整理による利息カット幅はケースバイケースですが、高金利であるリボ払いでは大きな効果が期待できます。
例えば年率15%で200万円を借りている人が、元本のみの返済になることで総支払額が大幅に減少した事例があります。
将来発生する利息や遅延損害金が免除されるため、元本完済までの期間も短縮されます。
弁護士や司法書士へ相談しよう
リボ払いの借金問題を放置すると、督促状や裁判所からの通知が届き、最悪の場合財産差し押さえなどの強制執行に至ることがあります。
そのため、早めに専門家へ相談することが重要です。初回無料相談を実施している法律事務所も多くあるため、まずは気軽に相談してみましょう。
債務整理を円滑に進めるためには、法律の専門家である弁護士や司法書士に相談するのがおすすめです。専門家に依頼することで以下のメリットがあります。
- 法的な観点からアドバイスがもらえる
- 債権者との交渉を代行してもらえる
- 手続きを円滑に進められる
任意整理や個人再生では債権者との交渉が必要ですが、専門家が代行することで負担を軽減できます。書類作成や裁判所とのやり取りなど複雑な手続きをスムーズに進めることが可能です。
債務整理には法的リスクも伴うため、専門家の助言を受けることで安心して手続きを進められます
弁護士と司法書士の違い
弁護士は債務額に制限なく代理人として交渉・訴訟が可能です。裁判所での対応もすべて任せられるため、大規模な案件や複雑な手続きが必要な場合に適しています。
司法書士は認定司法書士であれば、140万円以下の債務について代理人として交渉可能です。それ以上の金額の場合は書類作成のみ対応できます。費用面では弁護士より安価な場合が多いです。
債務整理にかかる期間と費用
任意整理 → 手続き期間は約2~3カ月で、弁護士費用は1社あたり5万~15万円程度です。
個人再生 → 手続き期間は約4~5カ月、弁護士費用は50万~100万円程度です。
自己破産 → 手続き期間は6カ月~1年程度で、弁護士費用は40万~50万円程度が一般的です。
過払い金請求を実施する場合
過払い金とは、本来の利息制限法の上限金利を超えて支払ったお金です。過払い金請求では以下の手順で進めます。
- 弁護士・司法書士に依頼して過払い金の有無を調査
- 債権者へ返還請求
- 交渉または裁判による解決
ただし、過払い金請求には時効(10年)があるため注意が必要です。また、借金全額が免除されるわけではなく、返還分だけ借金が減額される仕組みです。
リボ払いの支払いを勝手に止めるのはリスク
支払いを止めることは一時的に負担を軽減するように見えますが、大きなリスクがあります。
まず、支払いを滞納すると、債権者から督促が来るほか、長期間滞納した場合には裁判所から支払督促が送られ、給与差し押さえなどの強制執行に至る可能性があります。
さらに延滞情報が信用情報機関に登録されることで、新たな借り入れやクレジットカード作成が難しくなります。延滞情報は解消後も一定期間(約5年)残ります。
そのほか支払い停止中も利息は発生し続けるため、元金が減らず借金総額が増えるリスクがあります。
借金を完済するには生活改善も必須
借金を完済するためには、債務整理だけでなく生活全般の見直しが必要です。以下の方法を実践してみましょう。
固定費を見直す
携帯電話料金や保険料などの固定費を削減することで、毎月の出費を抑えられます。格安スマホや不要なサブスクリプションサービスへの切り替えも有効です。
ムダな出費を減らす
外食や衝動買いなど、本当に必要でない出費を控えることで節約につながります。買い物時には慎重に判断する習慣をつけましょう。
収入アップを目指す
副業や資格取得による収入増加も検討してください。ただし無理なく取り組むことが重要です。
これらの方法を実践することで、借金問題から抜け出す道筋が見えてくるでしょう。一歩ずつ着実に取り組むことが大切です。
まとめ
リボ払いの債務整理は、返済負担の軽減や返済計画の見直しなど、さまざまなメリットがあります。利息のカットや元金の減額交渉によって、借金問題の解決に一歩近づくことができるのです。
リボ払いは利息が高く、返済期間が長期化しやすいため、借金が膨らむリスクがあります。債務整理を行うことで、返済負担を軽減し生活再建を目指しましょう。