個人再生とは、法的に認められた債務整理の一種であり、裁判所を通じて行われます。
主に、債務を全額返済することが困難な個人が、自己破産することなく再生計画に基づいて債務を整理し、経済的な生活を立て直すための制度です。
裁判所が承認した再生計画に基づき、債権者への返済を行っていくことで、借金を減額し残った債務を一定期間にわたり分割して返済します。
手続きには専門的な法律知識や複雑な書類作成が必要です。そのため、専門家に依頼することが成功のカギとなります。
本記事では、個人再生を得意とする法律事務所を厳選して紹介します。
そのほか、弁護士・司法書士の選び方から、依頼時の具体的な費用まで、個人再生について理解を深めるための情報を記載しています。
経済的に困難な状況に陥ってしまったとき、個人再生は新たな生活をスタートさせるための一つの選択肢です。生活再建の一歩を踏み出したい人は、ぜひご覧ください。
目次
個人再生の依頼でおすすめの法律事務所ランキング
複雑な案件やトラブル対応が予想される場合は弁護士、費用を抑えたい場合やシンプルなケースでは司法書士も選択肢となります。
事務所名 | 種別 | 実績 | 個人再生の費用 (税込) |
---|---|---|---|
弁護士法人 サンク総合法律事務所 |
弁護士事務所 | 月450~600件以上の相談実績 |
着手金44~55万円、報酬金11万円~ |
弁護士法人 みやび |
弁護士事務所 | 非公開 |
44万円~ |
アヴァンス法務事務所 | 司法書士事務所 | 累計34万件以上の相談実績 | 41.8万円 (住宅ローン特則あり47.3万円) |
弁護士法人 東京ロータス法律事務所 |
弁護士事務所 | 6000件超の受任実績 | 着手金33万円~、報酬金33万円~ 住宅特則+11万円 |
グリーン司法書士法人 | 司法書士事務所 | 年間3300件、累計1万件超の相談実績 | 33万円~ (2社目以降+2.2万円、住宅特則+5.5万円) |
司法書士法人 みつ葉グループ |
司法書士事務所 | 累計24万件超の債務整理実績 | 50万円~80万円 |
司法書士法人 赤瀬事務所 |
司法書士事務所 | 5万件超の相談実績 | 44万円~ |
司法書士法人穂 | 司法書士事務所 | 非公開 | 要相談 |
司法書士法人 はたの法務事務所 |
司法書士事務所 | 20万件超の相談実績 | 38.5万円~ (再生委員費用込60.5万円~) |
弁護士法人 ひばり法律事務所 |
弁護士事務所 | 非公開 | 着手金33万円~、報酬金22万円~ |
弁護士法人・響 | 弁護士事務所 | 45万件超の相談実績 | 着手金33万円、報酬金22万円~ 住宅特則+11万円 |
司法書士法人 杉山事務所 |
司法書士事務所 | 月1万件以上の相談実績 | 住宅ローンなし44万円、あり55万円 |
ベリーベスト法律事務所 | 弁護士事務所 | 36万件超の相談実績 | 住宅特則なし55万円、あり66万円 事務手数料4.4万円 |
司法書士法人 中央事務所 |
司法書士事務所 | 月1万件以上の相談実績 | 34.98万円~ |
イージス法律事務所 | 弁護士事務所 | 年間1,500件以上の解決実績 | 要相談 |
弁護士法人 つちぐり法律事務所 |
弁護士事務所 | 非公開 | 着手金55万円~、報酬金11万円~ 住宅特則+11万円 |
弁護士法人 ユア・エース |
弁護士事務所 | 17万件超の相談実績 | 要相談 |
FAST法律事務所 | 弁護士事務所 | 非公開 | 49.5万円~ |
ランキング選定の主な基準
1.個人再生の実績・専門性
相談・解決件数、個人再生の具体的な成功事例、複雑な案件への対応力を評価
2.利用者の口コミ・満足度
説明の分かりやすさ、迅速さ、サポート体制など実際の利用者の声を評価
3.費用の明確さ・分割払い対応
着手金・報酬金の明確さ、分割払い可否、初期費用の低さなど経済的負担の少なさを評価
4.相談しやすさ・アクセス
オンラインや電話相談の可否、相談受付時間の柔軟さを評価
5.サポート体制・安心感
女性専用窓口や匿名相談、家族や職場に知られずに手続きできる配慮などを評価
相談料は0円でWEBからすぐに問い合わせが可能。全国から24時間365日受け付けています。まずは、自分の状況の話だけでも聞いてもらいましょう。
①サンク総合法律事務所
- 事務所の種別:弁護士事務所
- 所在地:東京都中央区八丁堀4-2-2 UUR京橋イーストビル2階
- 取扱業務:債務整理(任意整理・個人再生・自己破産・過払い金請求)、民事事件、企業法務、離婚、相続、倒産、刑事事件など
- 営業時間:平日9:30~18:30(相談は24時間365日受付)
- 個人再生の費用:要相談
サンク総合法律事務所は、債務整理分野で豊富な実績を持つ弁護士が在籍、個人再生を含むさまざまな手続きに強みを持っています。
アットホームな雰囲気で相談しやすく、初めて借金問題を相談する方でも不安なく利用できるのも強み。
相談は平日だけでなく、状況に応じて休日や夜間も対応可能です。
実際の口コミでも「親身に相談に乗ってくれる」「家族や職場に知られずに手続きを進められた」など、きめ細やかな配慮が評価されています。
個人再生では、住宅を守りながら借金を大幅に減額できた事例や、複雑な手続きもスムーズに進めてくれたという声が多く見られます。
費用面でも分割払いに対応しており、経済的な負担を抑えたい方にも適しています。女性弁護士も在籍しているため、性別を問わず安心して相談できる点も魅力。
債務整理に関するノウハウが蓄積されているため、どの手続きが自分に合っているか分からない場合でも、最適な方法を提案してもらえます。
②弁護士法人みやび
- 事務所の種別:弁護士事務所
- 所在地:東京都港区東新橋1-1-21 今朝ビル5階
- 取扱業務:債務整理(任意整理・個人再生・自己破産・過払い金請求)、企業法務、離婚、相続、交通事故、労働問題、退職代行など
- 営業時間:平日10:00~18:00(土日祝休業)
- 個人再生の費用:440,000円~
弁護士法人みやびは、債務整理分野で15年以上、4,000件以上の相談実績を誇る法律事務所です。
個人再生をはじめ、任意整理や自己破産など幅広い債務整理案件に対応、相談者一人ひとりの状況に合わせた最適な解決策を提案できる点が大きな強みです。
相談料は何度でも無料、着手金も0円からと、費用面のハードルが低いことも安心材料となっています。
口コミでは「親身な対応」「分かりやすい説明」「迅速な手続き」など、サービスの質が高く評価されています。
実際に、月々の返済額が大幅に減額されたり、金利が0%になったケースもあり、依頼者の生活再建に大きく貢献していることがうかがえます。
また、複数の弁護士が在籍しているため、複雑な案件にも柔軟に対応。
債務整理に関する法的知識や交渉力に加え、依頼者の立場に立った丁寧なサポートが期待できる、信頼性の高い法律事務所です。
③アヴァンス法務事務所
- 事務所の種別:司法書士事務所
- 所在地:大阪府大阪市中央区北浜2-2-22 北浜中央ビル3F/東京都新宿区新宿3-5-6 キュープラザ新宿三丁目4F
- 取扱業務:債務整理(任意整理・個人再生・自己破産・過払い金請求)、不動産登記、相続手続きなど
- 営業時間:平日9:30~21:00、土日祝10:00~18:00
- 個人再生の費用:418,000円(住宅ローン特則ありの場合473,000円)
アヴァンス法務事務所は、債務整理分野で34万件以上の相談実績を持つ大手事務所で、個人再生をはじめとする債務整理手続きに強みがあります。
相談料は何度でも無料、費用も分割払いに対応しており、経済的な負担を抑えたい方にも利用しやすい料金体系です。
特に、任意整理や個人再生にかかる費用が業界水準よりもリーズナブル。費用の明確な提示が徹底されているため、後から予想外の請求が発生する心配がありません。
また、「アヴァンス・アシスト」という返済代行サービスを提供しており、複数の債権者への返済管理が難しい方にも便利です。
女性専用窓口も設けているため、女性の相談者も安心して利用できます。
過払い金請求の実績なども口コミで高く評価されており、初めて債務整理を行う方や、サポート体制を重視する方におすすめの司法書士事務所です。
④弁護士法人東京ロータス法律事務所
- 事務所の種別:弁護士事務所
- 所在地:東京都台東区東上野1-13-2 廣丸ビル1-2階
- 取扱業務:債務整理(任意整理・個人再生・自己破産・過払い金請求)、相続、離婚、刑事事件、不動産、企業法務など
- 営業時間:平日10:00~20:00、土日祝10:00~19:00
- 個人再生の費用:着手金330,000円~、報酬金330,000円~、住宅ローン特則ありの場合+110,000円
弁護士法人東京ロータス法律事務所は、債務整理分野に特化し、個人再生を含む7,000件以上の相談実績を持つ大手法律事務所です。
費用が比較的安価で、任意整理や個人再生の着手金が業界水準より低く設定されているため、経済的な負担を抑えたい方にも適しています。
相談料は何度でも無料で分割払いにも柔軟に対応、初期費用が用意できない方でも安心して依頼できます。
和解後の返済を事務所が代行してくれるサービスもあり、複数の債権者への返済管理が難しい方にも便利です。
口コミでは「対応が丁寧」「他の事務所よりもスムーズに解決できた」「安心感がある」など、高い評価が目立ちます。
債務整理に特化した豊富な経験とノウハウを活かし、依頼者の状況に応じた最適な解決策を提案してくれます。
⑤グリーン司法書士法人
- 事務所の種別:司法書士事務所
- 所在地:東京都新宿区西新宿1-26-2 新宿野村ビル12階(他、大阪・名古屋にも拠点あり)
- 取扱業務:債務整理(任意整理・個人再生・自己破産・過払い金請求)、遺言・相続手続、成年後見、不動産登記、会社設立など
- 営業時間:平日9:00~20:00、土日祝10:00~17:00(要予約で営業時間外対応可)
- 個人再生の費用:330,000円~(2社目以降+22,000円、住宅ローン特則ありの場合+55,000円)
グリーン司法書士法人は、個人再生を含む債務整理分野で2万件以上の相談実績を持つ、業界でもトップクラスのノウハウを誇る司法書士法人です。
個人再生の申立書や再生計画案の作成など、煩雑な手続きを分かりやすくサポートしてくれる点が大きな強み。
初回の相談料は無料で費用の分割払いにも対応、まとまったお金を用意できない方でも安心して依頼できます。
また、着手金が無料であることも大きなメリット。
口コミでは「親切で相談しやすい」「説明がわかりやすい」「対応が早い」といった高評価が多く、依頼者の不安や疑問に丁寧に応えてくれる姿勢がうかがえます。
女性司法書士も在籍しており、相談のしやすさや配慮の細やかさにも定評があります。
家計の見直しや根本的な解決策の提案も行っており、単なる手続きだけでなく、依頼者の生活再建をトータルでサポートしてくれます。
⑥司法書士法人みつ葉グループ
- 事務所の種別:司法書士事務所
- 所在地:東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービル49階(他、全国各地に拠点あり)
- 取扱業務:債務整理(任意整理・個人再生・自己破産・過払い金請求)、不動産登記、相続手続きなど
- 営業時間:24時間365日(電話・メール受付)
- 個人再生の費用:500,000円~800,000円
司法書士法人みつ葉グループは、累計24万件以上の債務整理相談実績を持ち、全国に拠点を展開する大手司法書士法人です。
個人再生や任意整理、過払い金請求など幅広い債務整理手続きに対応し、70名以上の専属チームが専門知識とノウハウを活かしてサポートしています。
相談料や着手金、減額成功報酬が無料で、基本報酬のみで依頼できる明朗な料金体系が大きな魅力です。
分割払いにも対応しているため、まとまった費用が用意できない方でも安心して利用できます。
24時間365日対応可能な相談体制も強みで、家族や職場に配慮した手続きや女性相談員による対応も好評。
口コミでは「丁寧な説明」「何度でも無料相談できる」「家族に知られず手続きできた」など高評価が多く、信頼性の高さがうかがえます。
⑦司法書士法人赤瀬事務所
- 事務所の種別:司法書士事務所
- 所在地:大阪府大阪市中央区南船場2-10-30 豊城ビル5階(他、東京・福岡など複数拠点あり)
- 取扱業務:債務整理(任意整理・個人再生・自己破産・過払い金請求)、不動産登記、相続手続きなど
- 営業時間:平日8:30~21:30、土日祝8:30~21:00
- 個人再生の費用:440,000円~(申立費用)
司法書士法人赤瀬事務所は、全国対応で累計5万件以上の相談実績(解決実績は8,000件以上)を誇り、債務整理に特化した豊富な経験とノウハウを持つ司法書士事務所です。
代表司法書士は、行政書士や土地家屋調査士の資格も持ち、幅広い法律知識を活かして多角的にサポートできる点が強みです。
費用面でも着手金や報酬が明確で分割払いにも対応、まとまった費用が用意できない方でも安心です。
女性スタッフによる対応や、出張相談、代位弁済など、個々の事情に合わせた柔軟なサービスも高く評価されています。
特に、和解交渉が難航しやすいケースでも粘り強く対応してくれる点が口コミで好評です。
⑧司法書士法人穂
- 事務所の種別:司法書士事務所
- 所在地:東京都中央区日本橋茅場町2-8-4 全国対応
- 取扱業務:債務整理(任意整理・個人再生・自己破産・過払い金請求)、不動産登記、相続手続きなど
- 営業時間:24時間365日(電話・メール受付)
- 個人再生の費用:要相談(相談者の状況により変動)
司法書士法人穂(ほのか)は、個人再生の分野で利用者から高い評価を受けている司法書士法人です。
最大の特徴は、女性専用の相談窓口があり、所員の大半が女性という点です。女性の依頼者が安心して相談できる環境が整っています。
相談は何度でも無料で24時間対応しているため、忙しい方や急な相談にも柔軟に対応可能。債務整理の専門チームが在籍しており、金融会社との交渉や書類作成もスムーズです。
また、分割払いや後払いにも対応しており、初期費用の心配がある方でも依頼しやすいです。
口コミでは「安心して任せられた」など、スタッフの人柄や相談しやすさが高く評価されています。
⑨司法書士法人はたの法務事務所
- 事務所の種別:司法書士事務所
- 所在地:東京都杉並区荻窪5-16-12 荻窪NKビル5階(他、全国対応)
- 取扱業務:債務整理(任意整理・個人再生・自己破産・過払い金請求)、不動産登記、商業登記など
- 営業時間:9:00~21:00(年中無休)
- 個人再生の費用:書類作成費用385,000円~、再生委員費用220,000円~(合計605,000円~)
司法書士法人はたの法務事務所は、累計20万件以上の相談実績を持つ、債務整理分野でトップクラスの司法書士法人です。
相談料・着手金・出張費が無料で、分割払いにも対応。全国対応・年中無休・24時間受付と、いつでもどこでも相談できる利便性も大きな魅力です。
女性専用ダイヤルも設けており、女性でも安心して相談できる環境が整っています。
口コミでは「費用が安い」「借金が減額できた」など高評価が目立ち、顧客満足度も95%以上と非常に高い水準です。
公式サイトでは体験談も多数公開されています。費用面・対応力・実績の3拍子揃った事務所としておすすめです。
➉弁護士法人ひばり法律事務所
- 事務所の種別:弁護士事務所
- 所在地:東京都墨田区江東橋4-22-4 第一東永ビル6階
- 取扱業務:債務整理(任意整理・個人再生・自己破産・過払い金請求)、その他民事事件
- 営業時間:平日10:00~19:00(土日相談は予約制)
- 個人再生の費用:着手金330,000円~、報酬金220,000円~
弁護士法人ひばり法律事務所(旧名:名村法律事務所)は、個人再生を含む債務整理分野で高い評価を得ている法律事務所です。
特徴は、相談者一人ひとりに寄り添う親身な対応と、分かりやすい説明を徹底している点です。
法律の専門用語や手続き内容についても噛み砕いて説明してくれるため、法律に詳しくない方でも安心して相談できます。
他の事務所では時間制限がある中、ひばり法律事務所ではじっくりと時間をかけて相談に乗ってもらえるため、自分の状況や悩みを細かく伝えやすい環境が整っています。
また、自己破産や個人再生などの手続きでも、周囲に知られないよう配慮しながら進めてくれる点も大きな安心材料です。
手続きの透明性や迅速さも高く評価されており、自分の状況に合った最適な解決策を提案してもらえると好評です。
債務整理の専門知識が豊富な弁護士が在籍しているため、複雑なケースや不安が大きい場合でも安心して依頼できるでしょう。
親身なカウンセリングと的確なアドバイスを求める方に、おすすめできる事務所です。
⑪弁護士法人・響
- 事務所の種別:弁護士事務所
- 所在地:東京都港区赤坂7-2-21 草月会館7階(他、全国主要都市に拠点あり)
- 取扱業務:債務整理(任意整理・個人再生・自己破産・過払い金請求)、交通事故、相続、離婚、刑事事件など
- 営業時間:平日9:00~18:00(電話・メールは24時間受付)
- 個人再生の費用:着手金330,000円、報酬金220,000円~(住宅ローン特則ありの場合+110,000円)
弁護士法人・響は、全国規模で展開し、債務整理分野で45万件以上の相談実績を持つ大手法律事務所です。
全国に拠点があり、30名上の弁護士が所属するほか、税理士法人・行政書士法人・社会保険労務士法人・調査会社(探偵)とグループを組んで活動をしています。
個人再生では、家を手放さずに済む方法の提案や、支払総額の大幅減額など、依頼者の状況に合わせた最適な解決策を提案する力に定評があります。
依頼者に寄り添う姿勢が口コミでも高く評価されており、初めての債務整理で不安な方でも安心して利用できます。
費用も相場の範囲内で分割払いに対応、経済的な負担を抑えたい方にも配慮されています。
テレビ・ドラマの法律監修などメディア露出も多く、知名度と信頼性が高い点も安心材料です。
幅広い分野での実績があり、複雑な案件や他事務所で断られたケースにも柔軟に対応できる点も強みです。
⑫司法書士法人杉山事務所
- 事務所の種別:司法書士事務所
- 所在地:大阪府大阪市中央区難波2-3-7 南海難波御堂筋ウエスト8F(他、東京・福岡・広島・岡山・札幌など全国に拠点あり)
- 取扱業務:債務整理(任意整理・個人再生・自己破産・過払い金請求)、不動産登記など
- 営業時間:9:00~19:00(年中無休、年末年始を除く)
- 個人再生の費用:住宅ローンなし 440,000円、住宅ローンあり 550,000円
司法書士法人杉山事務所は、月1万件以上の借金相談実績を誇る、全国展開している大手司法書士法人です。
初期費用や着手金が無料であるため、手元に資金がなくても気軽に依頼OK。
全国の拠点に加え、無料の出張相談サービスも提供しており、地方在住者や移動が困難な方でも利用しやすいです。
電話や対面での相談対応も丁寧と評判で、依頼者の不安や疑問に真摯に向き合う姿勢が高く評価されています。
過払い金請求や債務整理の実績が豊富で、貸金業者との交渉力にも定評あり。実績・対応力・費用面のバランスが優れた事務所です。
⑬ベリーベスト法律事務所
- 事務所の種別:弁護士事務所
- 所在地:東京都港区六本木1-8-7 MFPR六本木麻布台ビル11階(全国70拠点以上)
- 取扱業務:債務整理(任意整理・個人再生・自己破産・過払い金請求)、交通事故、相続、離婚、企業法務など
- 営業時間:24時間365日(電話・メール受付)
- 個人再生の費用:住宅ローン特則なし 550,000円、住宅ローン特則あり 660,000円、事務手数料44,000円
ベリーベスト法律事務所は、全国70拠点以上・累計36万件以上の債務整理相談実績を持つ、日本最大級の大手法律事務所です。
個人再生の手続きにおいても高い評価を得ており、借金の元金を大幅に減額したい方や住宅ローン特則を利用したい方にとって、安心して依頼できる体制が整っています。
相談は24時間365日対応で、電話やメール、全国の拠点で対面相談も可能なため、地方在住者でも利用しやすいのが特徴です。
口コミでは「弁護士が親身に対応してくれた」「住宅を守りながら手続きできた」といった声が多く、初めて債務整理を検討する方はもちろん複雑な事情を抱える方にもおすすめです。
一方で、費用がやや高い・連絡が遅いといった声もありますが、納得できるまで見積もりや説明を受けられるため、安心して依頼できます。
⑭司法書士法人中央事務所
- 事務所の種別:司法書士事務所
- 所在地:東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル16階(他、全国主要都市に拠点あり)
- 取扱業務:債務整理(任意整理・個人再生・自己破産・過払い金請求)、不動産登記など
- 営業時間:9:00~21:00(年中無休)
- 個人再生の費用:349,800円~
司法書士法人中央事務所は、全国トップクラスの相談実績と解決実績を持つ大手司法書士法人です。
月間1万件以上の相談実績があり、特に過払い金請求の分野で圧倒的なノウハウと経験を有しています。
相談料・着手金が無料で、分割払いにも対応、費用面でのハードルが低く安心して依頼できます。
また、全国主要都市に拠点があり、地方在住者にも利用しやすいです。組織的な運営により、相談から完済までの手続きがシンプルかつスピーディーに進む点も特長。
複雑な案件や多重債務、闇金対応にも強く、幅広いケースに柔軟に対応できます。サポート体制を重視したい方におすすめの司法書士法人です。
⑮イージス法律事務所
- 事務所の種別:弁護士事務所
- 所在地:東京都港区西新橋1-21-8 弁護士ビル6階
- 取扱業務:債務整理(任意整理・個人再生・自己破産・過払い金請求)、交通事故、相続、離婚、労働問題など
- 営業時間:平日9:00~18:00
- 個人再生の費用:要相談
イージス法律事務所は、債務整理分野で年間1,500件以上の解決実績を持つ、経験豊富な弁護士が在籍する法律事務所です。
個人再生を含む債務整理の相談は年間10万件以上にのぼり、相談から解決までのノウハウが蓄積されています。
司法書士事務所では扱えない大口債務や複雑なケースも、弁護士が代理人となって裁判所や債権者との交渉・手続きを一括して任せられます。
費用面でも着手金と報酬金のみのシンプルな料金体系で分割払いにも対応、まとまった資金がなくても依頼しやすいのが魅力です。
口コミでは手続きがスムーズといった声が多いです。一部で、電話やメール対応の質にバラつきがあるという指摘も見られますが、弁護士の対応自体は高く評価されています。
⑯弁護士法人つちぐり法律事務所
- 事務所の種別:弁護士事務所
- 所在地:東京都新宿区新宿1-9-1 第2タケビル3階
- 取扱業務:債務整理(任意整理・個人再生・自己破産・過払い金請求)、交通事故、離婚、相続、労働問題など
- 営業時間:平日10:00~18:00
- 個人再生の費用:着手金550,000円~(住宅ローン特則ありの場合+110,000円)、報酬金110,000円~
弁護士法人つちぐり法律事務所は、東京都新宿区に拠点を置く弁護士事務所です。
少数精鋭ながら、債務整理の相談実績が豊富で、全国からの依頼にも対応しています。
相談は何度でも無料、分かりやすい説明で依頼者の状況に応じた最適な提案を行ってくれます。また、受任通知は即日送付し、取立てを迅速にストップできる体制も整っています。
債務整理の専用ダイヤルが設けられているため、プライバシーにも配慮あり。着実な手続きと親身なサポートを重視したい方におすすめの法律事務所です。
⑰弁護士法人ユア・エース
- 事務所の種別:弁護士事務所
- 所在地:東京都新宿区新宿1-9-1 第2タケビル3階
- 取扱業務:債務整理(任意整理・個人再生・自己破産・過払い金請求)、交通事故、相続、離婚、労働問題など
- 営業時間:平日9:00~18:00
- 個人再生の費用:要相談
弁護士法人ユア・エースは、債務整理分野で17万件以上の相談実績を持つ人気の法律事務所です。
個人再生の成功率は90%以上と非常に高く、安定した収入があり住宅や財産を守りたい方にとって、最適な解決策を提案できるノウハウと経験が強みです。
相談は無料かつ回数無制限。Google口コミでも4点以上と高い満足度を誇ります。
弁護士費用は分割払いが可能、万が一支払いが難しい場合も柔軟に対応してもらえます。
代表弁護士がYouTubeなどで債務整理の情報発信を行っているため、事前に知識を得たい方にもおすすめです。
⑱FAST法律事務所
- 事務所の種別:弁護士事務所
- 所在地:東京都港区白金台3-19-6 白金台ビル3階
- 取扱業務:債務整理(任意整理・個人再生・自己破産・過払い金請求)、その他民事事件
- 営業時間:平日9:00~18:00(電話・メールは24時間受付)
- 個人再生の費用:495,000円~
FAST法律事務所は、債務整理分野に特化した弁護士事務所として、全国どこからでも相談・依頼ができます。
個人再生をはじめとする債務整理の相談は何度でも無料、初期費用を抑えたい方や地方在住で近隣に専門事務所がない方にも利用しやすいです。
オンラインや電話での相談にも対応しており、面談のために事務所に足を運ぶ必要がありません。
費用面では、個人再生の手続きが49.5万円からと明瞭かつ比較的リーズナブルな設定で、分割払いにも対応。
口コミでは、丁寧な対応や親身なサポートが評価されている一方、電話連絡の頻度が気になるという声もありますが、積極的なフォロー体制の裏返しともいえます。
個人再生に強い弁護士・司法書士の選び方
個人再生手続きを成功させるためには、専門家選びが最も重要なポイントです。ここでは、適切な弁護士・司法書士を選ぶための具体的な方法を解説します。
専門性や実績はあるか
個人再生は法律の中でも専門性が高く、一般的な法律相談とは異なる知識や経験が必要です。そのため、個人再生や債務整理の実績が豊富な弁護士や司法書士を選ぶことが大切です。
実際にどれくらいの件数を担当し、どのような結果を出してきたのかを事前に確認しましょう。住宅ローン特則を利用したい場合は、その経験があるかも重要なチェックポイントです。
面談の際に何件の個人再生手続きを経験しており、その結果どれくらい成功しているのかを質問するとよいでしょう。
地元での実績もあればより安心
個人再生の手続きは、地方裁判所ごとに運用や審査の基準が異なる場合があります。
地元での実績が豊富な事務所は、地域特有の事情や裁判所の傾向にも精通しているため、よりスムーズに手続きを進めやすいです。
地元金融機関や不動産会社との連携経験なども、住宅ローン特則を利用する場合には大きな強みとなります。
自分の住所と同じ(または近い)法律事務所を選ぶ必要はありませんが、ご自身の地元(今住んでいる場所)での個人再生手続きに問題ないか、面談の際に質問しておきましょう。
相談体制が充実しているか
初回相談が無料で受けられる事務所は多く、費用をかけずに自分の状況を相談できるのは大きなメリットです。
無料相談の際には、弁護士や司法書士との相性や説明の分かりやすさも確認できます。また、電話やオンラインでの相談に対応しているか、相談予約が取りやすいかもチェックしましょう。
無料相談を通じて弁護士との相性も確認できます
評判・口コミはいいのか
実際にその事務所を利用した人の口コミや評判は、信頼できるかどうかを判断する大切な材料です。
インターネットのレビューや専門サイト、知人からの紹介などを活用して、対応の丁寧さや実績、トラブルの有無などを調べてみましょう。
サイトでも数多くの法律事務所に対してレビューしているため、ぜひ参考にして下さい。
また、公式サイトで過去の解決事例やお客様の声を公開している事務所も参考になります。
費用体系が明確か
個人再生の手続きには費用がかかるため、料金体系が分かりやすく、追加費用が発生しないかどうかを事前に確認することが必要です。
着手金や報酬金、実費などの内訳が明示されているか、支払い方法(分割払いの可否など)についても説明してもらいましょう。
確認ポイント | 相場例 | |
---|---|---|
相談料 | 初回無料か/30分あたりの単価 | 0円~1万円 |
着手金 | 分割払いの可否 | 20万~40万円 |
報酬金 | 成功報酬型か事前確定型か | 20万~40万円 |
その他費用 | 官報公告費用・再生委員報酬の明示 | 3万~30万円 |
費用について納得できるまで質問し、不明点を残さないことが大切です。完全成功報酬を謳う事務所は実際の成功率を確認しておくと安心です。
アフターフォローは充実しているか
個人再生手続きが終わった後も、生活再建や返済計画の見直しなど、相談したいことが出てくる場合があります。
手続き後のアフターフォローやサポート体制が充実しているかも確認しましょう。安心して長く相談できる事務所を選ぶと、将来的なトラブルも防ぎやすくなります。
個人再生を成功させるためのポイント
個人再生の成功には、費用の確実な管理や密なコミュニケーションが不可欠です。
専門家に依頼後、預金口座の新規開設や高額購入は禁止されます。手続き中に収入が増加した場合は、速やかに報告し再生計画の修正が必要です。
以下に挙げるポイントを遵守することで、裁判所からの信頼を得て円滑な手続きが可能となります。
期日までに必要な費用を支払う
個人再生手続きにおける費用は、指定された期日までに支払う必要があります。未払いだと、手続きを進められないため注意して下さい。
支払いタイミング
- 着手金:契約後すぐに支払い(分割可)
- 報酬金:再生計画認可後に支払い
※裁判所費用として別途予納金(15-25万円)が必要な場合あり
なお、東京地裁では「履行可能性テスト」として手続き開始後すぐに6ヶ月分の返済額(約5-15万円)を支払う必要あり。
支払い遅延が続くと弁護士が辞任し、手続きが中止されるリスクがあるため気を付けて下さい。
虚偽の申告は絶対にしない
個人再生手続きでは、借金の総額や収入、財産など、あなたの経済状況について正確な情報を申告することが法律で義務付けられています。
虚偽の申告や隠し事が発覚すると、手続き自体が無効になったり、罰則を受けることもあります。弁護士・司法書士にはすべての情報を正直に伝え、状況に変化があった場合も速やかに報告しましょう。
なお、虚偽申告は民事再生法違反となり、以下の重大なリスクがあります。
法的制裁
- 財産隠匿:10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金(民事再生法255条)
- 偏頗弁済:5年以下の懲役または500万円以下の罰金(同法256条)
手続きリスク
- 申立て却下(民事再生法25条4号)
- 再生計画不認可(同法237条2項)
- 自宅評価額の過少申告→総支払額が最大40%増加する可能性
必須開示項目
- 全金融機関の預金口座(休眠口座含む)
- 3年以内の高額商品購入履歴(100万円以上)
- 親族間の金銭貸借
定期的に担当者と連絡を取る
個人再生の手続きは数ヶ月から1年程度かかることが多く、その間に進捗状況を把握したり、必要な書類の提出や確認事項が発生します。
弁護士は代理人として動きますが、あなた自身も手続きの流れを理解し、疑問点や不安があれば積極的に連絡を取りましょう。
また、連絡方法(電話・メール・面談など)や進捗報告の頻度についても、事前に話し合っておくと安心です。連絡先が変わった場合は、必ず早めに担当者に知らせてください。
個人再生に関する基本情報
個人再生とは
個人再生とは、借金の返済が困難になった個人が、裁判所を通じて借金を大幅に減額し、残った債務を原則3年間(最長5年間)で分割して返済することを目指す、法的な債務整理手続きの一つです。
自己破産と異なり、全財産の処分を求められることはなく、一定の財産(特に住宅)を維持しながら経済的な再建を図ることができます。
個人再生の基本的な仕組み
個人再生は、債務者が裁判所に再生計画案を提出し、債権者の意見を踏まえて裁判所が認可することで成立します。
再生計画案が認可されると、借金は大幅に減額され、原則3年間で分割して返済します(一部の例外債権を除く)。
返済が完了すれば、残りの債務は免除されます。ただし、養育費や税金など一部の債務は減額・免除の対象外です。
なお、条件により個人再生ができないケースもあるので、ご注意ください。
住宅ローン特則の利用について
個人再生の大きな特徴の一つが「住宅ローン特則(住宅資金特別条項)」の利用です。
この特則を使うことで、住宅ローン以外の借金を減額しつつ、住宅ローンは従来通り返済を続けることで自宅を手放さずに済む可能性があります。
ただし、住宅ローン特則を利用するためには一定の要件があります。例えば、住宅ローンの返済が可能な収入があることや、自宅の価値が住宅ローンの残債を上回っていることなどです。
住宅ローン特則の主な要件
- 申立人本人が所有し、居住している住宅である
- 住宅の床面積の2分の1以上が居住用である
- 住宅ローン以外の抵当権が設定されていない
- 住宅ローンの返済を継続できる安定した収入がある
- 住宅ローンの借入が住宅の新築・購入・改良のためである
この制度を使えば、自宅を売却せずに済み住み慣れた生活環境を維持することができる
個人再生にかかる費用
個人再生にかかる費用は、「弁護士費用」と「裁判所費用」の2つに大きく分けられます。費用の総額や内訳は依頼先や事案の内容によって変動しますが、一般的な相場は以下の通りです。
総額:40万円~80万円程度
内訳例
- 相談料:0円~1万円(30分あたり)
- 着手金:20万円~40万円
- 報酬金:20万円~40万円
- その他実費:3万円~5万円
※住宅ローン特則を利用する場合や、事案が複雑な場合は費用が高くなる傾向があります。
総額:数万円~30万円程度
主な内訳
- 申立手数料(印紙代):1万円前後
- 官報公告費用:1万2,000円前後
- 郵便切手代:1,600円前後
- 再生委員報酬:15万円~25万円
※再生委員が選任される場合はその分費用が高くなり、合計で30万円前後になることもあります。再生委員が選任されない場合は、裁判所費用は3万円~4万円程度で済みます。
費用総額のイメージ
- 再生委員なしの場合:合計約43万円~74万円
- 再生委員ありの場合:合計約58万円~100万円以上
着手金は、弁護士が個人再生手続きを開始するための初期費用です。報奨金は、弁護士があなたの個人再生手続きを完了した後に支払われます。
分割払いに対応している弁護士事務所も多いので、支払いが難しい場合は相談が可能です。
法テラスの利用や司法書士への依頼で費用を抑える方法もありますが、司法書士は代理権に制限があるため注意して下さい。
なお、個人再生の費用とは別に、減額後の借金を3~5年かけて返済する必要があります。
個人再生手続きを開始する前に、全ての費用がどのように発生し、いつ支払う必要があるのかを確認しておきましょう

個人再生の依頼における弁護士と司法書士の違い
個人再生手続きを専門家に依頼する場合、弁護士と司法書士のどちらを選ぶかによって、対応できる業務範囲やサポート内容に違いがあります。
業務範囲の違い
弁護士
弁護士は個人再生手続き全般について、債務者の代理人として裁判所とのやり取りや債権者との交渉、再生計画案の作成、裁判所への申立て、審尋(裁判官との面談)への同席など、すべての手続きに対応できます。
債務額や案件の複雑さにかかわらず、制限なく依頼できます。
司法書士
司法書士は個人再生手続きでは、主に申立書や再生計画案などの書類作成を行いますが、裁判所での代理人としての活動(裁判所とのやり取りや審尋への同席など)はできません。
司法書士が代理人として債務整理を受任できるのは、債権者1件あたり140万円以下の場合に限られます。総額ではなく「1社ごと」の上限である点に注意して下さい。
また、訴訟行為は弁護士法により弁護士にしか許されていません。再生計画への異議申立てがあった場合や、債権者との間でトラブルが発生した場合は、弁護士への依頼が必要です。
費用の違い
一般的に、司法書士の報酬は弁護士よりも安価な傾向があります。弁護士費用の相場は40~60万円程度、司法書士は30万円前後が目安です。
ただし、司法書士が対応できる範囲は限られており、複雑な案件や訴訟対応が必要な場合は弁護士に依頼する必要があります。
どちらを選ぶべきか
債務額が大きい場合、債権者1件あたり140万円を超える場合、または裁判所や債権者との交渉・トラブル対応が想定される場合は、弁護士への依頼が適しています。
比較的単純なケースで、債権者ごとの債務額が140万円以下であれば、費用を抑える目的で司法書士に依頼する選択肢もあります。
ただし、書類の提出や裁判所とのやり取りを自分で行う負担があることを理解しておきましょう。
個人再生を弁護士に依頼するメリット
以下、個人再生を弁護士に依頼するメリットを5つ紹介します。
専門的な法的アドバイスを受けられる
個人再生は、裁判所への申立書類作成や、再生計画案の提出など、専門的な知識が要求される手続きです。
弁護士に依頼すれば、個々の状況に応じて最適な債務整理方法(個人再生、自己破産、任意整理など)を選択できるようアドバイスを受けられます。
また、書類の不備や手続きのミスによる申立ての失敗リスクも大幅に減らせます。
自分一人で手続きを進めるよりもはるかに効率的で、成功率を高めることができます。
手続きの煩雑さが軽減される
個人再生の申立てには、家計収支表や財産目録、債権者一覧表など多くの書類が必要で、書類の準備や記載内容に不備があると手続きが途中で打ち切られることもあります。
弁護士に依頼すると、これらの書類作成や裁判所とのやり取りを代理してもらえるため、手間やストレスが大幅に軽減されます。
作業の大部分を任せることができる
債権者からの督促や取り立てが止まる
弁護士が受任通知を債権者に送付すると、法律上、債権者は直接の督促や取り立てを一時的に停止しなければなりません。
これにより、債務者は精神的な負担から解放され、落ち着いて手続きを進めることができます。
債務者は追い詰められるストレスから解放される
債権者との交渉や裁判所対応を任せられる
個人再生では、債権者との交渉や裁判所・個人再生委員との面談が必要になる場合があります。
弁護士が代理人となることで、債権者とのやり取りや交渉、裁判所への対応を任せることができ、債務者自身が直接対応する必要が減ります。
また、返済計画案の作成や債権者の異議対応も弁護士がサポートしてくれます。
個人が直接交渉を行うよりもはるかに有利な条件を引き出せる可能性が高い
精神的な安心感を得られる
個人再生は長期間にわたる手続きで、精神的な負担も大きいですが、弁護士が専門家としてサポートしてくれることで安心感が得られます。
また、弁護士に依頼することで、手続きの失敗や再生計画案の不認可といったリスクも抑えられます。
専門家が自身の側に立ってくれる安心感はとても大きい
個人再生を弁護士に依頼するデメリット
個人再生を弁護士に依頼することには多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットも存在します。
費用が発生する
弁護士に個人再生を依頼すると、着手金や報酬金などの弁護士費用が発生します。
費用の目安は40万円~60万円程度が一般的で、住宅ローン特則を利用する場合や案件の内容によってはさらに高額になることもあります。
また、裁判所費用(申立手数料や官報公告費用など)も別途必要です。
弁護士費用の内訳には「相談料」「着手金」「報酬金」があり、事務所によって金額や支払い方法(分割可否など)は異なります。
担当弁護士と相性が合わない可能性がある
弁護士とのコミュニケーションは手続きの進行に大きく影響します。担当弁護士との相性が合わない場合、意思疎通がうまくいかず、手続きがスムーズに進まない可能性があります。
依頼前に面談を行い、信頼できる弁護士かどうかを確認することが重要です。
すべてを任せきりにすると自身の知識が深まらない
弁護士に依頼すると多くの手続きを任せることができますが、債務者自身が家計簿の作成や必要書類の準備など、主体的に関わるべき部分もあります。
すべてを任せきりにしてしまうと、法的知識や手続きの流れを学ぶ機会が減るため、今後の財務管理に活かせない可能性があります。
個人再生の手続きを通じて自身の法的知識を深めたい場合は、一部の手続きを自分で行ったり弁護士から詳しく説明を受けるなどを行いましょう。
個人再生の手続きの流れ
個人再生手続きは複雑ですが、専門家に依頼することでスムーズに進めることができます。
ステップ1:専門家に相談して状況を確認する
まずは弁護士や司法書士に相談し、自分の借入総額、借入先、収入、家族構成、資産状況などを伝えます。
個人再生が適しているか、他の債務整理手続き(自己破産、任意整理など)との比較やメリット・デメリットについて説明を受けます。
相談後、正式に依頼する場合は委任契約を結びます。
ステップ2:債権者に対して受任通知を送付する
弁護士への依頼後、弁護士から各債権者に「受任通知」を送付します。
貸金業者などはこの通知を受け取ると、法律上、債務者への直接の取立てや督促を停止しなければなりません(貸金業法による規制)。
貸金業者以外の債権者には法的な強制力がない場合もありますが、ほとんどの場合は取立てが止まります。
この間、返済が止まるため、生活再建や申立て準備に集中できます。注意点として、受任通知発送後は新たな借入や特定債権者への優先弁済は禁止されます。
債権者への返済が止まる一方で、預金口座の凍結や保証人への請求などのリスクもあるため、事前に弁護士とよく相談することが大切です。
ステップ3:申立てに必要な書類を準備する
弁護士の指導のもと、申立書、陳述書、債権者一覧表、家計表、財産目録、住民票、所得証明書、給与明細、通帳コピー、不動産の評価証明書など、多数の必要書類を準備します。
住宅ローン特則を利用する場合は、住宅ローンの契約書や不動産の登記簿謄本なども必要です。
書類の準備と同時に、借金額の調査や過払い金の有無の確認も行います。
必要書類の情報を元に将来の収支予測や返済計画が作成されます。個人再生の適用可否を裁判所が判断する重要な材料となるため、漏れなく書類を集めましょう。
ステップ4:裁判所に個人再生の申立てを行う
書類が揃ったら、弁護士が代理人として地方裁判所に個人再生の申立てを行います。
申立てが受理されると、裁判所が「個人再生手続開始決定」を出します。これにより、債権者からの取立ては正式に停止されます。
申立て後は、債権者が債権額を裁判所に届け出る期間や、異議申立て期間などが設けられます。
場合によっては再生委員との面談や、裁判所から積立ての指示が出ることもあります。もし債権者から強硬な反対意見が出た場合には、再度弁護士と相談し、対応策を練る流れとなります。
申立てから再生計画認可までには、通常6か月から1年程度かかります。また、申立て後は財産管理義務が発生し、財産の処分や移動には制限がかかります。
ステップ5:再生計画案の作成・提出
弁護士と相談しながら、減額後の借金をどのように返済するかをまとめた「再生計画案」を作成し、裁判所に提出します。
再生計画案は、債権者の意見聴取や書面決議を経て、最終的に裁判所が認可します。再生計画案が認可されると、原則3年(最長5年)で計画に沿って返済を開始します。
再生計画には、返済期間や返済金額、返済方法などが明記されており、これを順守することが求められます。
ステップ6:計画に従って返済を始める
再生計画案が認可されると、その内容に従って返済が始まります。
返済期間は原則3年ですが、特別な事情があれば5年まで延長可能です。計画通りに返済を終えれば、残りの債務は免除され、個人再生手続きは終了します。
専門家から一言

個人再生に関するよくあるQ&A
弁護士は何をサポートしてくれるの?
個人再生手続きは非常に複雑で、必要書類の準備や裁判所・債権者とのやり取りなど、専門的な知識と経験が求められます。弁護士が果たす主な役割は以下の通りです。
- 必要書類の作成・収集のサポート
- 再生計画案の作成とアドバイス
- 裁判所への申立てや手続きの代理
- 債権者への受任通知送付による督促の一時停止
- 債権者や裁判所との交渉・対応
- 客観的な立場からのアドバイスや、返済計画完了後の生活再建に向けた助言
専門家に依頼することで、手続きのミスやトラブルを防ぎ、スムーズに個人再生を進めることができます。
また、弁護士には守秘義務があるため、プライバシーの面でも安心して相談できます。
個人再生手続きの全過程をサポートしてくれる
弁護士・司法書士費用は分割払いにできる?
多くの弁護士事務所や司法書士事務所では、費用の分割払いに対応しています。
特に債務整理のような経済的に厳しい依頼者が多い分野では、分割払いが一般的に認められており、最大で12回程度まで分割できる事務所が多いです(回数や条件は事務所ごとに異なります)。
初回相談時に分割払いが可能かどうか、支払い回数や金額について具体的に相談しましょう。
全額を前払いした方が手続きがスムーズに進む場合もありますが、無理のない支払い計画を立てることが大切です。必ず契約前に具体的な支払い方法やタイミングを確認し、不明点は納得できるまで質問しましょう。
法テラスについて
さらに、経済的に厳しい場合は「法テラス(日本司法支援センター)」の民事法律扶助制度を利用することで、弁護士費用や司法書士費用を立て替えてもらい、月々1万円程度から分割返済することも可能です。
ただし、法テラスの利用には収入や資産など一定の条件があります。
個人再生を専門家に依頼しないと、どうなる?
個人再生は法律や裁判所の手続きが複雑で、専門知識が求められます。
専門家に依頼しない場合、申立書や再生計画案の作成、裁判所とのやり取り、債権者との交渉などを全て自分で行う必要があります。
その結果、書類の不備や手続きのミスによって申立てが認められなかったり、適切な再生計画が作れずに不認可となるリスクが高まります。
また、債権者との交渉や裁判所対応の精神的負担も大きくなります。専門家に依頼することで、取り立てが止まり、手続きがスムーズに進むなど多くのメリットが得られます。
弁護士に依頼後、辞任されるケースはある?
弁護士が依頼を受けた後に辞任することは稀ですが、一定のケースではあり得ます。主な理由は以下の通りです。
- 依頼者が弁護士費用を支払わない
- 依頼者が虚偽の情報を提供したり、重要な情報を隠した
- 依頼者と連絡が取れない、約束を守らないなど信頼関係が破綻した
このような場合、依頼を継続できないと判断し、辞任されることがあります。
弁護士が辞任すると、債権者からの督促が再開するなど依頼者にとって不利益が生じます。最初から正直に情報を提供し、適切なコミュニケーションをとることが重要です。
個人再生の体験談を知りたい
以下、実際に個人再生を行った方の体験談をご紹介します。
※出典:当編集部によるヒアリング調査
個人事業主の方
私は小さな会社を経営していましたが、不況の影響で借金が重なり経営が困難に。個人再生を行うことを決心しました。再生計画が認可され、借金の返済を無理なく続けることができ、結果として事業を継続することができました。
(男性、55歳、自営業)
多重債務者の方
生活費をカバーするために複数のカードローンに手を出してしまいました。そして、返済が滞る度に新たな借金を作り、多重債務者となりました。とても苦しかったのですが、個人再生を通じて、借金の返済計画を立てられました。また、弁護士が債権者と交渉してくれたおかげで、生活を守りながら返済を進めることができました。
(女性、35歳、看護師)
住宅ローンの負担が重くなった方
家族で一軒家を購入しましたが、夫のリストラにより住宅ローンの返済が困難に。個人再生の手続きを通じて、住宅ローン特則を活用し、家を手元に残しながら返済計画を再編することができました。
(女性、50歳、主婦)
自己破産から個人再生へ移行した方
自己破産を考えていましたが、弁護士と相談した結果、個人再生の方が適しているというアドバイスを受けました。担当者から何度も助けを借りながら再生計画案を作成し、何とか裁判所から認可を得ることができました。個人再生を選んだことで、賢い選択をしたと感じています。返済はまだ続いていますが、計画に従って無理なく返済できており、新たな生活をスタートすることができました。
(男性、40歳、会社員)
専門家から一言
まとめ
個人再生は法的に認められた債務整理の一つであり、専門的な知識と経験をもつ弁護士や司法書士に依頼することが重要です。
法律事務所は得意分野が分かれるため、自分の状況とニーズに合う相手を選ぶことが求められます。
依頼にはメリットだけでなくデメリットも存在しますが、それらを理解して自身の状況に最も適した選択を行うことが大切です。
本記事で紹介した、おすすめランキングは信頼できる専門家選びの一助となるでしょう。
また、費用についても理解することで、安心して手続きを進められます。新たな人生のスタートを切るための一歩として、個人再生の活用をぜひ検討してください。